効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ナトリウムイオン電池

蓄電池というとリチウムイオン電池しかないような雰囲気があるが、リチウムと似た特性を持つナトリウムを使った電池が開発されようとしている。電極に日本で開発された技術と素材が利用されて、充放電を何回も繰り返せるようになっている。大型のものとしてはNAS電池が商品化されているが、これは、数百度の高温で作動させなくてはならないという課題もあり、小型化も難しい。当初自動車用蓄電池として開発され始めたと聞くが、ちょっと荷が重かったようだ。ナトリウムイオン電池が商品化されれば、ナトリウムは海水から無限に製造できるから、コストも下がるに違いない。これから20年先には、これが主流の蓄電池になっている可能性もある。だが、今のリチウムイオン電池のコストでも太陽光発電と組み合わせれば系統からの電気よりコストが下がるのが現実の話になりつつあるから、このような分散型エネルギーの利用が中心となる社会が日本にも来るのが時間の問題だと考えても良かろう。