効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国が原発大国に

中国の習近平指導部が2016年から始まる第13次5カ年計画で、原子力発電所を年6〜8基のペースで新設する方針を固めたと日経新聞が報じている。自主開発したとする新型原発の導入に総額5千億元(約9兆5千億円)を投じ、30年までに発電能力や稼働数で日米を上回る世界最大の「原子力強国」を目指すということだ。中国で現在稼働する原発は25基で、建設中は26基。欧州原子力学会によると、中国の原発発電能力は米国、フランス、日本、ロシアに続く5位だ。20年には発電能力で2位の仏に並び、30年には世界の3分の1を占める首位に浮上する見通し。中国製の原発も世界中で建設されるかも知れない。だが、そこから出る使用済み核燃料の処理をどうするのだろう。共産党の力が強い中国では、地下埋設地の選定も簡単に行われるかも知れないが、これが何千年も安全に保管できるとは信じられない。技術開発は可能だとする意見は日本にもあるが、地球の地下構造を見くびってはいけない。まだ人智は及んでいないのだから。原発依存を早く止めて、再エネ依存ができるようにしなければならないし、それは技術的にほぼ見通しがついている。各国の政策次第だが、再エネ依存を目標とする国が増えることを願っている。原発は安い電力を発電するわけではない。隠れたコストを表面に出すべきだと思う。