効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

韓国が原発放射能ゴミを地下埋設

日本の報道では見かけていないのだが、韓国がこの7月13日に放射性廃棄物を新設された低中度レベルの放射性廃棄物保存施設に収納した。この設備は慶尚北道にあり、アジアでは最初のものとなる。その設備建設の第1段階には15.6億ドルが投じられ、地下80~130メートルに完成している。この建設には8年間を要したようだ。6つの地下サイロ、作業トンネル、搬入用の垂直穴、地上設備で構成されている。次のフェーズとして2019年に完成予定のものは、地表面に125,000個のドラム缶でコンクリート詰めにして保存されることになっている。当局の発表では、完成後は全体で80万個のドラム缶に入れた廃棄物が今後60年間に亘って搬入され、その後密閉されることになっている。韓国には23基の原発が稼動している(2基の新設を含めないで)が、同国の電力消費の3分の1を賄っており、毎年230万バレルの低中度レベルの放射性廃棄物を出しているようだ。この設備完成までに当初計画から31年かけたという。最初の原発が稼動した年の5年後に建設が計画されている。埋設地は1986年から公式に選定が始められ、慶尚北道に定められたものらしい。これへの地元の反対は大きかったが、政府がこれを押しきったとされる。使用済み核燃料についてはどのように処理するかについてはまだ定まっていないようだ。韓国では2016年には使用済み核燃料の一時保管場所が満杯になり、2024年には使用済み燃料棒を受けいれることができなくなるということだ。