効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

光環境制御

今日届いたNEDO情報によると、(株)大林組は、「人が感じる明るさ感」を基に従来の照明制御に加えて、新たに開発したブラインド制御を追加、統合的に制御することで、低照度でありながら明るい印象を維持し、室内光環境の快適性を向上させることができる光環境制御システムの実証評価をし、晴天日の日中の消費電力を63%削減できることを確認したという。今後は快適性や、年間を通じた終日の消費電力60%削減を実証するとともに、机上の照度を補うタスクライトも含んだ将来の制御技術開発にもつなげて行く予定。明るさ感の評価には、東京工業大学の中村芳樹准教授が開発した「人が感じる明るさ感」を数値化した指標「明るさ尺度値」を利用しており、照度(モノに当たる光の量)ではなく、輝度(目に入る光の量)を基準に制御することにより、低照度でありながら明るい印象を維持することができるという。目で感知する明るさには目に入る光の量が重要な基準になることを知ったが、それにしてもこれだけ大きな消費電力削減ができるのは驚きだ。エネルギーの効率的な利用にはまだまだ未開拓分野があることがよく分かる。ここで重要なことは、統合的な制御を行ったということだろう。単独の制御だけではなく、複合要素を同時に制御することが大きな効果を生むことを教えてくれる。