効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

波力発電

世界で波力を使って発電する方式がテストされているが、まだ本格的な実用化には到っていない。英国でかなり規模の大きな設備を波で揺らせて発電させているが、いろいろトラブルも出ているようだ。このほどNEDOが、空気タービン式波力発電システムを開発し、山形県酒田市の酒田港内の護岸で実証試験を開始したと発表している。エム・エムブリッジ(旧三菱重工鉄構エンジニアリング)と、東亜建設工業が共同で実施。同システムは最大15キロワットの出力規模で、半年間程度の実証を行う予定。既存の防波堤や護岸に取り付けることが可能なシステムとして、建造・設置コストの低減を図っていくとしている。振動水柱型空気タービン方式を採用して波の振動を空気の流れに一次変換した後、空気の流れによってタービンを回転させることで発電する構造。空気の出入りのために穴が開いている構造物(空気室)を護岸などに設置。室内では水面が上下することで、穴から波の上下に合わせた空気の流れが発生する仕組みになっており、その流れを利用してタービンを回し、発電機を動かして発電する構造になっている。護岸の利用というのは日本中でこでも可能だし、メンテもやりやすいだろうから、実用化は早いかも知れない。波の強さの予測も比較的簡単だろうから、系統の安定性を乱すことも少ないだろう。景観の問題もないだろうから、沢山設置すれば意外に大きな出力が得られるかも知れない。