効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

天皇、皇后両陛下のパラオ訪問

戦没者慰霊のため西太平洋のパラオを訪問中の天皇、皇后両陛下は9日午前、太平洋戦争の激戦地だったペリリュー島を訪れ、日米の慰霊碑に供花された。同島では激しい地上戦で日本側約1万人、米側約1700人が戦死したと報じられているが、具体的な情報を知ったのは情けないことに初めてだ。自分は日本が降伏して昭和天皇が出された詔勅のラジオ放送が行われた時には疎開先の岡山にある母親の実家にいた。小学校低学年だったのでラジオ放送の内容は分からなかったが、当日の強い夏の日差しと、大人達が皆泣いていたということが脳裏に焼き付いている。今回のご訪問先でのお言葉や報道から、南洋諸島での悲惨な戦いを初めて知った感じがするのは実に申し訳ないという気持ちだ。日本が戦争に突入したのは、ABCD包囲網と呼ばれる、特に石油を中心とした貿易を制限した米国、英国、中国、オランダなどの動きもあったからだが、自前のエネルギー資源を持たない日本の宿命はまだ続いている。エネルギー供給の外部依存という制約をできるだけ小さくすることは、現在の日本にも重要な課題だ。そのためにはどうしても再生可能エネルギー技術のさらなる開発が必要だが、この技術と資金をパラオなど南洋諸島に投入して、ここに住む人達が潤沢にエネルギーを使えるようにするのも、謝罪の一つとしてあるのではないかと思う。