効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水飢饉のカリフォルニア

ニューヨークタイムズが報じているが、カリフォルニアが厳しい水不足に直面することが予想されているようだ。この冬の降雪量が異常に少なかったことに起因する側面が強いらしい。これへの対応としてブラウン州知事は、ここ4年間続いてきた水不足が危機的状況に達しているとして、州の水資源管理局に州内の90%の住民に水を供給している400の水道局に水の消費量を今年25%削減するようにとの知事指令を出した。各水道局は水の供給を絞り、消費量の監視を始めることになる。影響を受けるのは住民だけでなく、農業などの産業や、ゴルフ事業にも負担がかかる。当面州民は庭への水撒きや洗車の回数を大幅に減らさなくてはならなくなるし、シャワーも利用を控えなくてはならなくなるという。もともとカリフォルニア州は水資源がないところで、州の山岳部に降った雪が溶けた水をダムにためて遠距離送水している。だから、水の輸送に大量の電力を消費するため、節水は州の政策としてこれまでもいろいろな施策が打たれてきたのだが、今回の渇水はそれだけでは対応できないレベルになっているようだ。知事は、普通ならまだ雪に厚く覆われているところで記者会見を行い、州民に向かって「家の小さな庭の芝生に毎日水を撒くのは昔の話になった」と訴えたようだ。水道局の水を使っていない大規模農家も、水の使用量を報告しなければならなくなっている。水の使いすぎには罰金を課すことも想定されている。降雪量が異常に少なくなったのは地球温暖化の影響だともされ、今後の対応が大きな課題となっている。