効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

カリフォルニアのRPS

米国カリフォルニア州のブラウン知事が、年頭に、今でも全米でも突出して高い2020年に33%にするとするRPSを、2030年に50%に引き上げると表明した。2020年33%の達成には目途がたっているとしている。ただこの高い目標の達成には、再生可能エネルギーの導入を増やすだけでなく、分散型発電、蓄電池、スマートグリッドの拡充、電気自動車のさらなる普及、既築ビルのエネルギー効率を2倍に上げるなど、様々なものを組み込むことが必要となる。また、同州の運輸分野での石油消費量を2030年までに50%減らすという内容も加えられている。ブラウン知事も、この目標達成が簡単なことではないことは認めており、技術開発、イノベーションを促進する必要があるとも述べている。このための法案を議会で成立させることには大きな障壁はないようだ。全米でも高い電力価格となっているが、これまでの効率化努力が実って、電力料金支払額平均はそれほど高くなってはいないらしい。これからも屋根設置の太陽光発電設備が増えることは間違いないと予測されている。このような先例に対して日本の現状を見ると失望感が強い。