効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

相次ぐ商用水素ステーションの設置

これまで何回も商用水素ステーションのことに触れてきた。今度はJXホールディングス傘下のJX日鉱日石エネルギーが同社初となる商用水素ステーションを25日に開所したと発表している。1号店は神奈川県海老名市内のガソリンスタンドに併設。今後は2014年度中に23カ所、15年度末までに40カ所に増やす計画だという。さらに、水素の販売価格を1キログラム当たり税抜き1000円に決めた。以前に述べた岩谷産業が1,100円としているから、それよりも安い。このように設置される水素ステーションを利用する燃料電池はまだ市場にほとんど出ていないし、自動車メーカーの生産能力から見ても、あちこちで見かけるようになるのには時間がかかるだろう。このような価格設定は戦略的なものだろうが、実際に水素充填が行われて、その事業性が出るのは数年先よりもっと先になるかもしれない。他の企業に負けないようにという競争心だけで設置が行われているような感じがするが、政府の助成を期待しているのかもしれない。