効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大阪ガスが石炭火力建設に参加

Jパワーは山口県に大型の石炭火力発電所を建設する方針だが、このプロジェクトに宇部興産大阪ガスが参画する。大阪ガスが西日本の石炭火力プロジェクトに参画するのは初めて。出力は120万キロワット規模で、投資額は2千億〜3千億円程度とみられる。宇部興産の石炭受け入れ基地(山口県宇部市)に近い遊休地に建設するが、まず2020年代前半に60万キロワット級の高効率発電設備を稼働させ、さらに1基増設する。石炭の受け入れ設備が既に存在するために、建設が容易になっているはずだ。発電所を建設・運営する特別目的会社(SPC)を設立し、できた電力は出資比率に応じ各社で分ける見通しだが、大阪ガスが参画したのは、これから進む電力市場自由化を狙ってのことだろう。既に首都圏でも同じようなプロジェクトに参画している。ガス事業も全面自由化されることは確定しているが、その具体的な形はまだ明確ではない。その中にどのように電力事業を組み込んで、いわゆる総合エネルギー会社として今後成長しようとするかが見所となる。ただ、電力もガスも国内市場は成長力が落ちているから、海外でのエネルギー事業に今後の成長の源泉を見つける動きも明確になっているようだ。どのようなビジネスモデルを創り出そうとしているのか、興味のあるところだ。