効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

パームオイル製造時の廃棄物

パーム椰子から油を絞った後の残渣は廃棄物となるが、その有用な使い方が長年探られてきた。最近、これをペレットにして石炭火力発電用燃料にする方法がマレーシアと韓国の協力で商業化され、韓国電力が大量に買い付けるようになったという。韓国がカナダや米国から輸入する木質ペレットの値段が上がっているからだ。問題は、発電所での利用量が非常に大きいために、パーム椰子栽培事業者を多数このペレット化事業に参画させなくてはならないということだ。韓国電力はこのペレットを月に10万トン調達したいと考えているが、現時点でパームペレットにできるのは月に5千トンでしかなく、7月までにこれを1万トンに増強するように準備しているとはいえ、需給差が大きい。マレーシアのペレット事業者はこれを来年には月10万トンにもっていこうと苦心しているという。これにはもう一つ問題があった。韓国はパームペレットを廃棄物と見なしていたため、輸入が許可されなかったのだった。韓国電力が政府に法改正を求め、木質ペレットに代替させることが何とかできるようになったという。日本の電力業界も同じような動きをするかもしれない。