効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電力会社によるバイオマス発電

 関西電力は9日、間伐材などを使ったバイオマス(生物資源)発電を始めると発表した。自治体などにも協力を仰ぎ、兵庫県朝来市に燃料チップの製造工場と出力5000キロワットの発電所を建てる。2015年度末の運転開始をめざすとのことだ。この記事から推察するに、間伐材の集荷ルートをまだ確立されていないように見える。チップ工場も建設するというから、木材の乾燥などの時間を考えると、本当に持続可能なバイオマス発電になるだろうか。原料は間伐材だといっても、その量は有限で、日本の場合急峻な山から搬出しなくてはならずコストがかかる。間伐材が搬出された後にまた間伐材ができるようになるには樹木の生長を待たなくてはならず、数年はかかるだろう。今ある間伐材で数年の発電ができるだけの量を確保できるのだろうか。製紙会社と違って流通チャネルを持たない電力会社関連企業の手で、発電が継続できるのだろうか。発電規模が大きいだけに心配している。