効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自立型ガスエンジン・ヒートポンプ(GHP)

ヤンマーエネルギーシステム社が、停電時にもガスで空調ができ、電力供給も可能な、電源自立型20馬力のGHPを開発し、販売を開始したという記事を読んで、停電を身近に感じる社会が要請するものが商品になってきたのだなと感じた。このガス空調機はガスエンジンでコンプレッサーを回して高効率なヒートポンプで冷暖房を行うシステムで、電力のピークカットにも貢献できる。今回の新製品は室外機本体にバッテリーを内蔵したことで、これまではエンジンの起動に必要だった外部電源を不要としたもの。また、内蔵している小型発電機による発電能力を空調用動力以外の照明などにも供給できるようにして、災害時などの停電時対応も可能にしている。
この規模のものは家庭用と言うよりもお店や学校などに適したサイズであるだけに,停電対応へのニーズが具体的に見えて商品化したのだろう。これまで停電時対応への要請があったにも関わらず,この種のガス発電でも価格がアップするために対応商品化に躊躇するメーカーが多かったのだが、原発稼動再開までに時間がかかり、稼動したとしてもその数が増えないと見る社会の意識によって、停電時独立運転可能な自家発電装置がこれから商品化されるのではないだろうか。