効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ソフトバンクのエネルギー事業

ソフトバンクは全国に規模の大きい太陽光発電の設置事業を進めている。固定価格買取制度を利用して収益性を確保しているのだが、儲けすぎではという批判も出ていた。だが、どうも太陽だけにエネルギー事業を限定していないようだ。この間は米国のブルーム・エナジーと提携して、業務用規模の固体酸化物燃料電池を日本に持ち込もうとしており、九州の自社ビルに設置する。多分リース契約にして燃料電池からの電力供給事業を行うのではないかと予想していた。今度は北海道北部に大規模な風力発電設備の設置計画をもっているとの報道があった。この場合、総出力規模が100万キロワット以上になる可能性があるといわれる。この規模だと、電力を需要地に送る送電線が絶対に不足するのは確かだ。政府の支援と北海道電力の協力も期待してのことだろうが、自前で送電線を確保しなければならない。
このような動きの底流にあるのは、全てがこれからの電力供給に欠かせない情報通信機能をソフトバンクは持っているということだ。これからスマートコミュニティー事業も始めて、新電力として有力な企業になるのではないかと思っている。太陽や風力は出力が変動する。それを補うのに燃料電池も使える。水素の利用も含めて、電力貯蔵も始めるのではないか。孫さんのエネルギー事業に対する思い入れはもの凄いものかもしれない。