効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

広島原爆の日

今日は広島に原爆が投下された日だ。投下された時間に朝食準備の最中で、黙祷するタイミングを失してしまったのは申し訳なかった。
前から予定していたことだがこの日にワイフと二人で映画「風立ちぬ」を車で15分くらいの所にあるシネマコンプレックスへ観に行った。二人で映画を見たのは10何年ぶりだろう。その中で関東大震災東京大空襲の画面があり、そのリアルさに驚嘆したが、広島の被害状況はそれを上回るものだったのだろうと思うと、いま生きているのが申し訳ない気もする。宮崎 駿さんのストーリーと画面作りが、今までに見たものと大きく変わっていると感じると同時に、底に流れる社会に向けた主張が理解できたように思った。
映画会場は適切な冷房が効いていて、自宅の冷房を避けてここへ来る人も多いというのがよく分かったし、やはり仕事柄、ショッピングセンターも一緒になっているこの建物の空調用に使われるエネルギー源は何だろう、照明は効率の高いものに切り替わっているかなどが気になった。このような設備用に自然エネルギーを利用することがコスト効果を生むようにできる制度をもっと導入すれば良いのだが、そのコストを負担するところがどこかも重要なポイントになるだけに軽々に論じるべきではない。昭和シェル石油の子会社であるソーラーフロンティアが2015年以降に住宅向け太陽電池の発電コストを20円台前半まで引き下げるという方針を発表しているが、世界を見ると太陽電池が発電する電気のコストが電力事業から買う電力のコストとほぼ同じになるグリッドパリティーになっているところも出ているらしいから、促進策なしに普及させることができる時代が見えるようになったと言えるかもしれない。「風立ちぬ」は零戦の開発が軸になっているストーリーだが、地球環境に負荷を与えないエネルギー技術の開発にも、このように立ち向かう人が輩出してほしいとも思う。