効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国のシェールガス

中国にシェールガスが大量にあるということは知識として持っていた。だが、今日の日経夕刊で、米国の2倍ほどもある(米国DOE調べ)ということを知って驚くと同時に、その開発と利用には様々な障壁があるという説明にもなるほどと思わされた。技術的に回収可能な資源量の順番で言えば、中国、アルゼンチン、 アルジェリア、米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、南アフリカとなっている。中国も自国のシェールガスを開発して石炭に代わる燃料としたいのは山々ではあるが、まず採掘のための技術がないし、米国が開発した技術でも地殻構造が異なるためにうまくは行かないらしい。また採取できたとしても、それを輸送する天然ガスパイプラインなどのインフラができていない。もしエネルギーとして早く使いたければ、現地で発電して送電網に押し込むことになるのかもしれないが、送電容量が今でも不足しているだけに難しいだろう。開発が軌道に乗るのは2020年以降になりそうだと報じられているが、すでにアジア最大のガス消費国である中国としては、国産ガスの早期確保に向けていろいろな施策を実施するだろう。海底にあることは確かなメタンハイドレート開発に取り組む日本とどちらが先に実用化に成功するだろうか。米国の技術も応用されるだろうから、中国の方が確実性は高いように思える。