効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

メタンハイドレート

日本近海の海底に豊富なメタンハイドレートがあり、それから大量の天然ガス(メタン)を採取することに大きな期待が寄せられている。メタンは地球温暖化ガスの1つで、CO2の20倍を超える温暖化効果を持っている。メタンは地球表面の至る所から発生している。淀んだ池や腐敗したゴミからもあるし、牛のげっぷからも多く発生しているという。ロシアの永久凍土にもメタンハイドレートが閉じ込められているが、地表温度の上昇でこれが大気中に漏れ出していることは以前から指摘されていた。ところが、さらに心配なことが発表されている。北極海の海水温度が上昇したために、ロシア北東部が面する東シベリア海の海底の永久凍土からのメタン大量放出されているらしいということだ。
オランダと英国の研究チームが、この地域の500億トンのメタンが2015年から10年かけて大気中に放出された場合の影響を試算した結果では、世界の平均気温が産業革命前より2度高まる時期が、現在の想定よりも早い35年に到来するという。人類社会の破綻する時期が早まっているということだろうか。