効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

世界一の木造展望塔

オーストリア南部ケルンテン州コイチャハにある標高約850メートルの丘の上に、高さ100メートルの木造展望塔が完成し、今月オープンしたという小さな記事を見た。建物内部をらせん状に巡る滑り台もついていて、観光客で賑わっているそうだ。地元メディアによれば、木造の展望塔としては世界一の高さで、関係者は年間15万〜20万人の来客を見込んでいるという。ケルンテン州は面積の約6割が森林。塔の展望台からは保養地のウエルター湖やスロベニア国境沿いの山並みなど美しい景色が一望できる。設計したのは建築家のマルクス・クラウラさん。地元の林業活性化に向けた象徴にするほか、環境に優しく、育てることのできる木の良さを伝えたかったのだという。
林業の活性化がよく言われる奈良南部も、何かこのような発想がないだろうか。日本、特に奈良の場合、寺院の塔があって、塔自体に新味はないが、このような楽しめる施設として話題になり集客力のある木造の塔を眺めの良いところに建てることはこれまで聞いたことがない。ユニークなデザインで特色のある塔なり高い構造物を作って、ケルンテン州と姉妹都市になっても良い。奈良が目指す観光地を生み出すヒントになるのではないか。二番煎じにならないようにしなければならないが、吉野などの地域特性も組み込んだ集客力のあるモニュメントを誰か考えてくれないだろうか。木だけに止まらず、吉野に多い清流との組み合わせもあるだろう。