効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国とLNG

商船三井が中国に大量のLNGを輸送する体制を作ろうとしている。2016年から20年間、中国の年間輸入量の約5割で、世界需要の3%に相当する年760万トンをオーストラリアから運ぶために、LNG船6隻を建造するという。中国は、日本、韓国に次ぐ世界3位の輸入国だが、遠からず韓国の輸入量を上回るだろう。インドも輸入を増やすはずだ。
中国は自国で生産する石炭を大量に使って発電をし、都市区域の暖房にも石炭に頼ってきたが、大気汚染の激化から天然ガスの使用を増やす体制に入っている。パイプラインを使ってロシアから輸入する手段もあるが、地政学的にリスクがあるから依存度を高くしたくない中国は考えているという意見もある。
石炭については、低品質の石炭を有効に利用できる技術開発が進んでいるが、エネルギーに使う場合どうしてもCO2の排出量が大きくなる。このCO2を抽出・貯留する技術が開発されるまでは石炭の利用は地球温暖化を促進することになる。天然ガスの利用は北米で発電用に急増している。シェールガスの開発で豊富なガス量が確保され値段が下がっているからだ。世界的に天然ガスの利用が進み、中国のようにLNGを大量に輸入する国が増えれば、日本の長期的な輸入価格がどういう影響を受けるか予測が難しい。これから中国を中心にしたアジアでのLNGの輸入が増えれば、その影響を日本はまともに受けるだろう。それを避けるために原発をという意見もあるだろうが、地震帯の上に乗っている日本列島では原発のリスクが大きすぎると思う。メタンハイドレートの採取が順調に行くことを願うしか方策は無いのかもしれない。
今日も午前中上天気だったのでテニスを少しやってみた。特に息があがるということもなかったのは有り難い。