効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

驚きの効率アップ

米国のIT企業であるHP(ヒューレット・パッカード)社が、同社の従来機種に比べて消費電力を90%弱減らせるサーバーを開発し米国で売り出したという。HPはいま経営状況がぱっとしないが、サーバーが主力製品の一つであるだけに、これで息を吹き返すかもしれない。90%という数字も、まったく新しい技術を開発したことによるものではなく、スマートフォンなどと同じ基本設計のMPUを採用することで実現したのだから、既存技術の組み合わせに頭をひねれば驚きの結果を生み出せるということを教えてくれたように感じた。
サーバーはIT機器の急速な増加に伴って需要が拡大中であるが、その増加はそのまま電力消費の増加に結びつく。世界的にこの電力消費の増加が問題となりつつあり、これへの対応策としての効果も出すために、Googleはサーバーの集積であるデータセンターへの電力を再生可能エネルギーで賄おうとしている。データセンター事業者にとっても福音となるに違いない。世界中でデータセンターの電力消費を削減する研究開発やシステム設計の改良が進められているのが現状だ。しかし、HPの新しい製品を使うとしても気を緩めてはならない。情報量の増加は半端な物ではないからだ。継続してデータセンターのシステム効率を向上させる力を緩めないでほしい。