効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池自動車

電気自動車の販売数が予想や期待を下回っている中、2015年に向けて燃料電池車が商品化されることになっている。だが、燃料である水素の充填設備が、主要都市での実証設備10カ所ほどしかなかったので、本当にこの商品化が実現するのかと思っていた。ところが今日、JX日鉱日石エネルギーが、自動車大手が燃料電池車の本格投入をめざしている2015年までに水素供給拠点を全国40カ所に開設する検討に入ったと日経新聞が報じている。自動車・エネルギー業界が掲げている当面の設置目標数の4割にあたるというから、他のエネルギー事業者の参入の可能性も考えると、水素を一回充填したときの走行可能距離が700キロメートル、充填所要時間は3分ほどと今のガソリン車並み以上だから、燃料電池自動車が価格次第では急速な市場参入する可能性もあるかなと思うようになった。
以前に燃料電池自動車に試乗させて貰ったことがある。出足のすばらしさ、静粛さ、性能としては非常に魅力的だ。大型の自動車にも無理なく使えると聞いた。電気自動車に見られる充電サービスの低さと対比させると、価格さえ受け入れ可能であれば売れるだろう。高圧の水素を燃料として使うことへの安全性を巡る心配は潜在的にあるかもしれないが、安全規格さえ徹底させて消費者に納得されれば解消するだろう。これから2年後に自動車市場がどのような分かれ方をするだろうか。