効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

新年

1年の始まりは快晴で始まった。塩分の摂取量を抑えなければならない身にとっては、保存食であるおせち料理は基本的に量を抑えなくてはならず、お酒もそこそこにしなければならないので、何となく満たされないものがあるが、一応見かけ的には元気で、体重も大病前から少し下がって程度で済んでいるのだからもって瞑すべし。
分厚い量の新聞が占う新年がこれからどう展開するか、ぜひ東日本大震災原発事故被害者救済に向けた力をさらに実効あるものにし、そして、自分が当面の関心であるエネルギー分野として具体的に抱いている、エネルギー消費効率の高い、かつ自然エネルギーの導入拡大に向けた施策を誤りなく実行してほしいものだ。自分ができるのは、時に依頼される講演や寄稿で自分の思いを伝える啓蒙活動の範囲を超えることはできないが、何か社会に貢献できることを新たに今年始められればと考える。自然エネルギーの拡充には長い時間が必要だが、最初の制度設定を誤るとその損失は取り返しが効かない。欧米先進国だけでなく、中国や南米、アフリカなどでも進展するのを把握して、自国の制度に取り込むと同時に、それを日本のエネルギー関連技術が支える図式を拡大してほしい。時間と資金のかかる海洋エネルギーの取り込みには、日本の技術が大きく貢献できるはず。また、これまで存在するが実用化は夢の世界であったメタンハイドレートの日本近海からの採取が事業的にも成り立つことを証明する年にもなってほしい。
今年中には昨年出版した「スマートグリッドの基本と仕組み」第二版の内容を、急速に変化する動向を反映させなくてはならない。かなり手を入れる必要があるだろうから、第三版として発行されることになるだろう。そして、昨年10月に翻訳出版した「新しい火の創造」をできるだけ多くの人に読んで貰い、その示唆するところを基準にして日本のエネルギー政策や身近のエネルギー問題を判断していただければと願っている。