効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ガス事業の多角化

西部ガスは骨を取り除いたり軟らかくしたりして簡単に食べられるようにした魚商品「ファストフィッシュ」事業に参入すると報じられている。サンマの塩焼きなど10品目を年内に発売。百貨店やスーパーなどで販売するほか、幼稚園や介護施設などに売り込む。2015年3月期までに魚商品の売上高を前期の3倍に当たる3億円に引き上げる計画だ。
ガス事業が発電事業を始めているし、昔から料理教室を事業化したり、不動産業をしていたが、LNGの冷熱利用で冷凍食品をしているガス事業もあるものの、この事例のように食品加工事業にまで多角化するとは思わなかった。魚には骨があるので食べにくいから子どものいる家庭では食材として使いにくいと云うことを聞く。ファストフィッシュは消費者の「魚離れ」に歯止めをかけるため、水産庁が8月に始めた認定制度で、骨を取り除くなど食べやすいように加工しているのが特徴だ。どのようにして魚の骨を取り除くなどガス事業の範疇にはないから、当然のことだが企業買収をしたのだ。西部ガスが昨年買収した日本鮮食が担当する。昔ならこのような買収は政府から許可が下りなかっただろうとも思えるほどのもの。すでに水産庁から「骨まで食べられる焼魚『サンマ塩焼』」(想定価格330円)、「同『アジ開き塩焼』」(同)など3品についてファストフィッシュの認定を取得。年内にさらに7品を加え、販売を始める計画だという。ガスの売上げが今後伸びないのを見込んだ多角化の一つ。どれほど競争企業があるかは分からないが、政府の認定があるということによって地場で案外需要は伸びるかもしれない。面白い方向に向かったと思う。