効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

マヤ文明の衰退

ロイターの報じた記事に、マヤ文明が衰退して滅びたのは地球の気候変動が原因だったというのがあった。いま問題になっている温暖化ではないが、この地域の気候が湿潤から乾燥に転じたことで農業が駄目になったからだと最近の研究で分かったそうだ。2000年間の気候の変化をマヤ文明が栄えた地域で測定した結果、300年から1000年まで栄えた地域の湿度が大きく下がったために、農業を中心にした産物が減少し、それが原因でこの地域の人達が戦争するようになったという。湿度なり雨に降り方の測定にはミネラルを含んだ水滴の積み重ねを見る方式などが使われている。一方、この気候変化を人間の活動が促進した可能性も指摘されている。農地開拓のために過度な森林伐採を行ったことが地域の気候の乾燥化を促進したそうだ。これまでマヤ文明がどうして滅びたかはっきりしなかったそうだが、この研究は一つの原因を指摘するものとなるという。現在の人類社会の動向にも警告を発するものとなるのではないだろうか。