効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気自動車からの給電

三菱自動車は、電気自動車(EV)から外部に電気を供給する電源装置「MiEV power BOX(ミーブ パワーボックス)」を販売している。出力は最大1500ワット、重量は11.5キログラム。災害時における移動式の非常用電源のほか、移動式店舗などを運営するビジネスユーザー、外出先の家電製品の使用電源としての活用を見込いでいて販売価格は14万9800円。今年3月に発表した段階で年間1000台以上の販売を目指すとしていたが、実績はどうだろうか。三菱の電気自動車の場合、駆動用バッテリーが16.0キロワットの仕様車に1500ワットで連続使用した場合、一般家庭の約1日分の電力使用量に相当する約5〜6時間使用することが可能だという。普通の家庭ならば4〜700ワット程度からもっと長く使えることになる。リチウムイオン電池であり、この大きさのものであれば、冷蔵庫や空調機のようなモーターを使用するものも使えるはずだから、これからのスマートグリッド時代に入ると貴重な存在になるかもしれない。ただ、よく云われるように、系統に電気を逆流できるようになるにはまだまだいろいろなバリアーがあるだろう。また、電力事業者の要請に応えて電気を売ると云うことは、蓄電池を放電するということだから、電池寿命を短くする要因になる。その短寿命化のコストを電力事業が買取価格に組み入れるかどうか、まだほとんど検討はなされていない。当面は自家使用の目的で使われると考えるべきだろう。