効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国大統領選挙

バラク・オバマ氏が米国大統領に再選された。米国からのライブニュースを見ていて、最後まで拮抗しているように見えたのが、最終的にはロムニー氏がかなりの差で敗北した感じだ。米国では州単位に人口割りに数が決められている選挙人が、その州の投票で少しでも上位に立った人に全員与えられるという、歴史的な経緯で決まった制度となっている。保有する選挙人の数が多い州の選挙人を獲得できることが重要な要素となる。日本の選挙制度と異なるのだが、いま各地域毎に選出される議員の数と人口の比率がかけ離れていて、最高裁から違憲だと判断されている状況と比べると、単純明快だ。
オバマ大統領がこれからの4年間を引き続いて担当することによって日本がどのような影響を受けるだろうか。米国経済が回復の方向に向かえば、円高傾向も緩和するだろうし、欧州や中国への輸出が大きく減っている状況も緩和されて、日本企業も息をつくことができるかもしれない。一方日中関係について米国がどのような立場をとるかも経済に影響するだろうし、過大な期待はできない。エネルギー政策については継続されるとはいえ、LNGの日本への輸出が認められるかどうか、上院と下院が民主党共和党でねじれている現在、簡単に進むことにはならない可能性もある。次の任期に入るときの政策発表がどのようになるかを見守る必要があるだろう。