効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

屋上緑化

奈良新聞が報じたが、京都府立桂高校は、5年ほど前から芝を使った屋上緑化の研究を進めてきたという。これが全国から注目されているそうだ。芝生の断熱効果で節電が期待できると同時に、研究の過程で、京都市内にある豊臣秀吉の墓や奈良の若草山の芝が固有種であることも突き止めた。屋上緑化では建物の屋根荷重を下げるために、土や水が少なくても育つ芝を利用している。この研究では、されに軽量化を目指して、土の代わりに竹の繊維で編んだマットや、排水用の穴を開けた発泡スチロールなど軽い素材を使って、重さを従来の約半分にすることに成功している。使う芝は地元の種にこだわっているが、屋上に植えることで交雑を防ぐことができて種の保護につながるからだという。面白い生徒活動だと思う。この高校が生み出した軽量化の方策は、うまくすれば特許にもなるかもしれないし、商品化することも考えられる。屋上緑化は継続して手入れをしないとすぐに荒れてしまうし、注意していないと屋上の漏水に気がつかないこともある。生徒の研究ということであれば、先生の指導さえ継続すれば後輩に引き継いでいける。卒業した生徒にとっても良い経験だったに違いない。このような屋根は学校には多いだろう。防水だけはよくチェックしないといけないが、現在のエネルギー状況、地球環境対応として大きな効果が出るだろう。全国の学校建物で取り入れてはどうだろうか。