効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原発いろいろ

今日の夕刊には原発を巡るいろいろな記事が出ている。まずは大飯原発4号機が発電と送電を開始したというニュースだ。118万キロワットが追加されるのだから関電も一応ホッとしたことだろう。今日は雨も降って涼しく、室内では過ごしやすいが、明日以降に暑い日が出ても電力需給はこれまでほど逼迫しないかもしれない。もう一つの記事は,東電が発注した福島第一原発事故の収束作業を巡って、下請け会社の役員が作業員に対し、東電が支給した放射線線量計を鉛のカバーで覆うよう指示していたというもの。作業は第一原発1〜4号機近くにある汚染水処理システムのホースを保温材で巻くもの。作業員の被ばく限度は年間50ミリシーベルト、5年で100ミリシーベルトと定められている。実際にこのカバーを取り付けたどうかは分からないと下請け会社は言っているそうだが、鉛のカバーを用意したということは装着することを当然考えていた、あるいは実際に使用したということには間違いはあるまい。これは殺人行為に近い。鉛で線量計を覆えば、放射線がそれを通過する量が少なくなるために測定される被ばく量は大きく下がることに間違いない。しかし、身体へは放射線はそのまま浴びせられる。その量は不明となる。この下請け会社だけの話ではないかもしれないし、東電自体も黙認していた可能性もある。いま作業員が集まらなくなっているからだ。もう一つある。中国電力が29日に広島市で開催される政府のエネルギー政策を巡る意見聴取会に社員を出席させ、会社の見解を発言させる方針を決めていたが、電力会社社員の意見表明を認めないとする政府の方針を受けて断念したというもの。これまで東北電力中部電力の社員が出席したが、個人の資格でのものとしていたが、矢張りやらせだったということになるだろう。たとえフル再稼働の記事は除くとしても、後の二つは電力会社、そして政府への信頼感を大きく損なうものだ。