効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

充足型自家発電

JR東北本線平泉駅岩手県)に、晴天の日であればそこに設置された78キロワットの太陽光発電リチウムイオン電池240キロワット時で、駅が消費する電力を夜間も含めて全て賄えるシステムが設置されたと分散型エネルギー新聞7月5日号が報じている。三菱電機がこのシステムを納入している。雨天などが続いたりトラブルがあって、このシステムからの電力供給が十分ではない時には商用電源からバックアップ供給が受けられるという。
ここで疑問。このシステムからの電力を自家消費するよりも、東北電力に売電する方が、固定価格買い取り制度を使うとメリットがあるのではないか。敢えて自家消費にするのはなぜだろうか。東北電力からの電気を買って、太陽光発電からの電気を売れば、かなりの利益が出ると思うのだが。しかし、このシステムが実用されるのは、商用電源の信頼性の問題があるからだろう。そのリスクを考えると、駅への電力供給とすれば、トータルコストとしては自家消費の方が妥当ということになったのだろうか。だとすれば、これは今後拡がると想定される大小の規模の自家発電の将来像を具体的に示しているのかもしれない。この場合、東北電力が求めるバックアップ料金はどのくらいだろうか。