効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

CPV

今日午後、長年のつき合いである英国のビジネスマンが、関西へ来たからとわざわざ京都から大和西大寺まで足を運んでくれた。その時に尋ねられたのが、日本ではメガソーラープロジェクトが多く立ち上がっているが、その中にCPV(集光型太陽光発電)を使うところはあるか、ということだった。こちらが知る限りではまだ日本ではまだ商品としては市場に出ておらず、この5月31日にシャープが発表した集光型太陽電池セルで世界最高変換効率43.5%を達成ということしか情報はなかった。たしかまだNEDOの開発プロジェクトの段階で、これから商品化に向けた動きが出るのだろうという説明をしたが、米国ではすでに商品化が進んでいるそうだ。メガソーラープロジェクトが目白押しだが、中にはこの方式を試みるところも出る可能性はある。シャープのセルのように変換効率が高ければ、設置面積を大幅に小さくできるからだ。これも価格次第ではあるが、NEDOとメーカー、メガソーラープロジェクト推進事業者がリスクを分け合えば、実現するかもしれない。おそらく将来的にはこのCPVが主流になるだろうと思う。レンズで集光するので、温度が上がるため、その温度上昇をセルの寿命に影響しない程度に引き下げる技術の開発が鍵になると聞いたことがある。CPVは太陽光発電の将来市場を考えるときに忘れてはならないものだろう。