効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

インドの太陽光発電

インド西部のグジャラート州でアジア最大級の太陽光発電60万キロワットが一部稼働を始めた。グジャラート・ソーラーパークは1,200ヘクタールの荒れ地にあり、21万4千キロワットの電力規模を持ち、中国の最大規模のもの20万キロワットを超えたものだという。インドは2020年までに再生可能エネルギー発電規模を全体発電能力の15%に持っていこうと計画している。現在はまだ6%。このソーラーパークには21社が参画しているのが特色で、その内米国からは4社が加わっている。日本企業はどうかをネットで調べてみたが、それらしい企業の名前はなかった。インドは発電能力が絶対的に不足しているし、まだ送電線が敷設されていない地域も多い。4億人に電気がないそうだ。風力発電への促進策が少し緩められたようだが、太陽光発電についてはこれから拡充の一歩を辿るだろう。現時点では石炭火力発電の増設を行っているが、地球環境対応を強化するには再生可能エネルギーへの依存を高めないと国際的な非難を浴びることが心配されている。風力発電と同じく、太陽光発電には建設した後に燃料コストが発生しない。建設時点で発電コストは確定する。これから化石燃料価格がどのような推移をするか分からないが、国際情勢の影響を受けない発電比率が高くなることは、インドにとって好ましいことだろう。これは日本にとっても同様だ。燃料価格比率が小さい原発に期待できなくなった日本にとっても、化石燃料価格の変動と無関係な発電量が増えることは、長い目で見たときに極めて重要なことだと思う。