効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東電とスマートメーター

東電が大量のスマートメーター設置の計画を公表し、来年に入札をするようだ。メーター一個1万円ほどで入手できればということだが、今東電が置かれた状況を見ると、多少は足下を見られるかも知れない。ただ、ある調査によると、世界的には一個20ドルくらいになる可能性もあると言われているだけに、どのような価格になるだろうか。
今回調達するスマートメーターは、〈1〉単相2線式100V30A(開閉器付き)〈2〉単相3線式100V60A(開閉器付き)〈3〉三相3線式200V60A〈4〉単相3線式100V120A〈5〉三相3線式200V120A――の5品目。仕様は経済産業省やメーカーなどが参加するスマートコミュニティ・アライアンス(JSCA)の議論を反映し、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)との連携可能性も重視する考えだと報じられている。ほぼ10年かけて全体で2700万台の設置を目指している。2018年度までに1700万台で、2013年度から購入が始まる。それまでに仕様を決めないといけないが、日本の独自性を出すようにせず、少なくとも通信方式は世界標準に則したものにすべきだろう。メーターからの情報を受けるターミナルは、案外スマートフォンで対応する方式が出てくるのではないかと最近思っている。そうでなければ、別に需要家がターミナルを購入するのでは、なかなか需要を制御できるところまで普及させるのは難しいからだ。その設置費用まで電力会社が面倒を見るとは考えられない。今後の通信方式の展開を注目したい。