効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

梅と桜

庭先にある梅の木に一杯蕾があって、その内若干はほころび始めている。少し寒さが緩んできたので、一斉に開花するのではないかと思える。散歩に出かけたときに、近くの学校の傍を通ったところ、校庭に並んでいる桜の木も小さな蕾が出ているのに気がついた。この様子だと、梅と桜がそれほど時間を置かずに花を咲かせるかも知れないという風情だ。今年の腰を据えた寒さと、各地の豪雪は、気候が変になっている証拠かも知れない。これが一転して春の暖かさが突然やってくるかも知れない。そうなると暖房需要が急速に下がるから、当面の電力供給に問題が起きる可能性は少なくなる。だが、この気候の大きなふらつきが、猛暑の方向に向かうとすれば、原発の稼動が再開されなければ、電力供給力の逼迫度合は今の比ではなくなるだろう。だからといってストレステストが終了した原発は順次稼動させるべきだというつもりはない。いま検討されているピーク需要を引き下げる施策がどこまで機能するかを実地に経験することも必要だと思うからだ。失敗して大停電が起きるかも知れない。自衛策がどんどん実施に移されるかも知れない。東京地区は計画停電を実際に経験している。その時に起きた社会的混乱がどのようなレベルであったのか、必ずしも明らかではない。この経験から学んだことを、日本全体に拡大すれば、ある程度の混乱を受容する覚悟であれば、例えば関西地区も計画停電で対応することで、何とか大きなダメージを避けることができるのではないかとも考えられる。自分でも無責任な言い方であると思う。だが、電力不足が確実に日本全体で起こると考えて対応策を準備しておかなければならない。再稼働する原発の数が見通せないのだから、再稼働が少なくともこの夏にはないという前提で、どうするか、どうなるか、を考えておかなければ、実際にそのような状況になったときの社会的混乱は必要以上に大きくなるだろう。要するに電力供給についてワーストケースが起こると想定し、準備をしておくべきだということだ。その準備は必ず将来に向けて有効な何かを残してくれるだろうから。