効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

今日も燃料電池について

昨日はリン酸型燃料電池について書いた。だが、このタイプが世界を制覇するとはどうも思えない。本命は発電効率の高い固体酸化物電解質燃料電池SOFC)だと思っている。日本では、家庭用規模に適している1キロワットクラスのものが商品化の段階に入っているが、まだまだ本格的な商品として普及するのはかなり先になりそうだ。自宅で実証試験をしている1キロワット級SOFCユニットは、稼動がいよいよ3年目に入る。少なくとももう1年稼動を継続してくれないかと願っている。
それはそれとして、燃料電池は単位ユニットを積み上げるものだから、発電規模を大きくしても発電効率はほとんど変わらない。気になるのは、日本ではまだ業務用レベルと発電用に向けた大型のSOFCが殆ど開発されていないことだ。発電所に設置するのを目標とするものを三菱重工NEDOの支援も受けて開発して、200キロワット規模までになっているが、まだ開発初期だと理解している。ただ、燃料電池本体での発電だけではなく、燃料電池で消費されなかった燃料を使ってガスタービンを回し、その排熱や高温で作動する電池からの排熱を使って蒸気発電をするというトリプル(3段階)コンバインドサイクル発電システムにして、全体の発電効率を70%ほどと大きく上げている。これだけで商品化にまで行くのかと思っていたら、最近NEDOからの情報で、このシステムに適用するSOFCセルスタック、SOFCガスタービン連携技術等の要素技術開発を行い、また、当該システムの国内外における導入可能性等について調査をするということを知った。三菱重工方式だけでは無理ということだろうか。いずれにしろまだ要素技術開発の段階だから、近いうちに発電所に設置されて、効率が高いことから炭酸ガス排出量が少ない大規模発電設備として稼動するのを期待するのは無理なようだ。期待するとすれば、いまの家庭用規模のものを数キロワットにまで上げた業務用分散型電源システムの商品化だろう。これは急いでほしいものだ。