効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電力ピーク需要

今日も寒い。今冬でもっとも気温が低いウイークデーではないだろうか。企業は普通に活動しているし、家庭でもいつもと変わらない生活をしているはず。その時にいつも気にしている電力各社のピーク需要と供給力の比率を眺めて見た。今住んでいる奈良に電力を供給する関西電力は、今後6時間の予報で82%、東京電力は87%だった。ところが、四国電力とは92%で、やや厳しい状況となると表示され、九州電力もほぼ同じの91%だが厳しいではなく安定した需給状況だとなっている。中国電力は東京と同じ87%。災害の復旧途上にある東北電力はというと92%で、厳しくなることがあるという表示になっている。
西日本は全体で見るとこの冬の電力供給危機はなさそうだ。だが、東京電力東北電力にとって少し頭が痛いことが起きている。北海道と本州を結ぶ直流連系線60万キロワットの海底電線が一部損傷を受けて、20万キロワットしか使えなくなったのだ。これで北海道電力からの融通を受けられなくなったので東北電力にとっては痛いことだ。東京電力だけしか頼れるところがなくなった。
先ほど夕刊を見ると、枝野経済産業相がこの夏には稼動する原発はゼロになる可能性があると述べたようだ。それでも、電力使用制限令は発動せずに乗り切れると予想している。上の数字を見ると本当に大丈夫だろうか。計画停電はなしに乗り切れるのだろうか。また、原発稼動ゼロの可能性を口にしたところを見ると、定期検査が終了したものについても、再稼働を認めるのが少なくとも今年夏に向けてはないということへの警告なのかも知れない。
北本連系線についていえば、故障の原因は海底電線が船のいかりに引っかけられたためだと報じられて居る。仕方がないといえばそうなのだが、もし電線を引き直さなければならないとすれば、これを好機として、海底電線の送電容量だけでも大きく引き上げて、将来の北本連系線の規模拡大に備えるような方策は考えられないだろうか。