効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小型ガス火力発電設備

関西電力が節電要請を本格的に実施し始めた。10%削減というのは全体での数字だろうが、冬の需要は夏と違って昼間がかなりフラットだから、需要家は長時間電気機器の使用を我慢しなくてはならない。前年同月に比較してということだが、特に家庭レベルではその規準だけではどう対応して良いか分からないのが実情ではないか。最近の冷え込みで電気の暖房も増えている。どこまで設定を下げるといっても、すでに実行している家庭では手の打ちようがない。照明もすでに制限しているところが多いだろう。
1つの供給側の対応として関西電力が構想しているのは、来年夏に向けて設置が早期にできる小型のガスタービン発電機を多数設置するということだ。小型ガスタービンは航空機用向けなどに標準化されているものの入手も可能だろう。在庫があればすぐ入手できる。後は既設の発電所に設置して発電機を取り付けてやればよい。それを並列に多く接続してやれば、順次発電能力を増やしていくことができる。これまでは大規模発電設備に規模の利益があるということで、小規模設備には目が向いていなかったのだが、建設期間の短い設備として良い選択だと思う。問題はタービンの場合、発電効率が低いことだ。排熱で高圧蒸気を発生させて複合発電も考えられるが、小型の場合どこまで可能かは分からない。、発電所内、あるいは周辺の地域に排熱を回収して供給する設備も併設できないだろうか。周辺への供給は発電所の立地条件で難しいこともあるだろう。しかし、それによって、CO2の排出量を相対的に減らすこともできるのだから知恵を絞ってほしい。LNGの使用量が増えることになる1次エネルギー当たりの排出量を引き下げることになるからだ。
もう一つ、工業用や業務用の需要家の工場などに、関西電力がそこの電力消費量を上回る規模の発電設備を建設して運転をして貰うか、自分で稼動させることは考えられないだろうか。熱利用ができるところとそうでないところもあろうが、やってみることだ。送電ロスだけでも得をする。燃料としては都市ガスを使うことも考えて、管内の都市ガス会社と連携するのも一方法だ。自前のガスを託送しても良い。
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