効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エネルギー自給自足

身構えていた台風は、自宅のある地域も、今日出かけた大阪市内も、平穏無事。しかし、今回のものは猛烈な雨量を各地にもたらしたようで、あちこちで氾濫や崖崩れなどが起きて被害に遭われた方々には気の毒なことだ。今日東京から青森まで出かけるといっていた友人は無事予定通り青森に着けただろうか。昨日の段階では台風がどちらに振れるか分からなかったが、どうも東京以北は暑さが問題になったようだ。
いま国のプロジェクトでスマートコミュニティーの実証試験が行われている横浜市で、三井不動産レジデンシャル東芝が、10月に発売予定の分譲マンションで、太陽光発電と使用電力を一体的に管理するシステムの実証実験を始めると報じられている。実験期間は2012年10月の入居開始から14年度までの予定で、電力の自給自足を目指し、太陽光発電設備や蓄電池、ヒートポンプ式給湯器を導入。マンション全体の電力の需給を端末で把握できるようにする。屋上には約20キロワット規模の太陽光発電パネルを設置し、発電した電力はエントランスホールを含む共用部の照明やエアコンなどに利用し、余った電力を蓄電池にためる。共用部だけだから、入居している世帯の電力が自給自足になるのではなさそうだ。全体の電力の需給の推移を見ることのできるモニターも設置されるとのこと。
蓄電池が本格的に使用されるのだが、これからは各世帯単位にも蓄電池を設置して、離れたところにある自然エネルギーからの電力を消費する仮想的な利用をするシステムもできてくるだろう。そのためには遠隔地の発電量を伝達する情報通信システムも必要となる。こんなことの実現はだいぶ先だと思っていたが、意外に早そうだ。
今年は日本の電力システムが大転換した年として歴史に残るだろう。