効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

蓄電池付きの電気機器

いま電力需要のピーク時に電気機器を使っても、内部に取り付けられた蓄電池で稼動させるために需要を押し上げず、ピーク以外の時間に蓄電池を充電することでピークシフトをするものが商品化されている。東芝液晶テレビで商品化しているし、パソコンもそのような機能が追加されているそうだ。パソコンの場合、ノートパソコンなら蓄電池は最初からついているから、タイマーでピーク時にはプラグからの電気を使わず蓄電池だけで駆動するようにすることはさして難しいことではない。機器本体の消費電力が小さくなっているのと、蓄電池の性能が良くなっていることが相まって、このような電気機器が消費者に受け入れられるのだろう。値段は高くなるのにも拘わらずだ。日本の消費者は全体のために自らを律しようという姿勢が明らかだ。この夏のピーク時についても、みんな自分を犠牲にしてでも電気を使わないようにするだろう。個人だけでなく産業界もそうだ。他国ではそうは行かないだろうと思う。
夏のピーク電力需要を考えると、原発が多い関西電力は、事故で大変な東京電力よりも供給について厳しい状況に追い込まれる可能性が高くなっている。いま定期整備で止まっている原発の再開を地方自治体の長がうんと言わない確率が大きいからだ。大阪の蒸し暑さは東京よりはるかにひどい。今年の暑さを今から予想はできないが、冷夏になることを願うのが良いかどうか分からない。夏が普通の夏でないと困る事業も多いからだ。適度な暑さの夏。これが実現するかどうか。