効率の高い照明機器としてLEDに俄然注目が集まっている。価格も商品化された当初から見ると半分以下に下がっている。色や形の種類も増えて、好みに合わせた選択をする余地も大きくなった。今日海外から来た情報を見ていたら、それに新しいタイプのものが紹介されていた。
LEDも蛍光灯も欧米人には必ずしも受け入れられていない。白熱電灯の色との差がはっきりしているからだ。だから、日本のようにリビングや応接の真ん中に蛍光灯を取り付けているのはほとんど見られない。まだ大部分が白熱電球を使っている。そのため電球型蛍光灯に取り替えるのに補助まで出して促進している。その人たちに受け入れられそうなLEDが商品化されたという情報だ。
このLEDは内部に透明な液体が入っている。LEDの泣き所は、半導体であるためにどうしても発熱があり、それをうまく逃がしてやらないと寿命も短くなるし、効率も上がらない。ところが液体を封入したために発熱部からの対流で熱を放散させる構造が組み込めたのだそうだ。また、いま主力のLEDは根本部分が光らないので白熱球ではないということがはっきりするのに対し、これは根本まで均等に光るのだという。新しい仕組みだから高いのではと思えるが、価格は競争品の3分の一ほどと安くなる。光の性質は白熱球と同じだそうだ。外側を覆うガラス球が透明なタイプもあって、この新しい構造を見ることができるものも製品化されるという。実物を見るまで将来性について何とも言えないが、技術進歩の多様性に驚かされる。