効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

固体酸化物電解質燃料電池実証試験の結果報告会

今日も結構寒い。午前11時からゆりかもめに新橋から乗って、船の科学館まで行く。その駅の近くにある国際交流館で新エネルギー財団が主催する固体酸化物電解質燃料電池実証試験の結果報告会に参加するためだ。ここへははじめて来たが立派な設備に感心する。会場にはおそらく300人を超える参加者がいた。2007年度から始まった家庭用規模の700ワット燃料電池SOFC)の稼動を実証する試験が、2010年度ということは2011年3月で終了するにあたって、これまでの総括をするものだ。自宅にも順調に動いているのがあるが、他のところに設置されているのがどうかも気になっていた。
年次が新しくなる毎に発電効率も上がり、トラブルも少なくなっている。発電効率の下がり方も小さい。実証試験によって初期の問題点が早期に解決されたのだ。とはいえ、最長でもまだ2年ほどしか連続運転をしていないので、よしとは言えないが、目標とする10年の寿命をクリアーする峠が見えたようだ。最大の課題はコストをどれだけ下げるかだろう。これまで、燃料電池のセルの寿命だけに関心があったが、今日の報告を聞いていて、ポンプや弁といった、当たり前のように思っている部分の耐久性もセルと同じように重要だということを教えてもらった。SOFCはセルが高温で作動するセラミックだから、温度があまり上下すると故障するために46時中稼動して止まることがない。ということは周辺の部品も46時中トラブルなく動き続けなければならないということだ。それこそ日本の製造技術の高さが発揮される分野だろう。我が家のSOFCがどのような性能を発揮しているのか教えてもらってはいないが、少なくとも部品レベルの問題は起きていないといえる。1年を超えてどれだけ稼動を続けるか、がんばれ、と言ってやりたい。