効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

5000年

昨日、自分が属するテニスクラブの40周年について座談会に出た後、大阪へ出かけて、大阪市住まい情報センター開催の講演会へ出かけた。この前の12月に自分が大阪万博前後の日本について話をした会合の続きで、最終回の3回目だった。講師はパナソニックの社史室のかた。松下電器の業績などを後世の残そうとする部門のようだ。共通するテーマが大阪万博。万博当時の松下電器は、松下館を出していた。松下幸之助氏が、この時代を後世に残す必要があると考え、象徴するようなもの2098点をカプセル2個に入れて地中深くに保存。一つは点検用とし、もう一つは5千年後に開封することとした。点検用の一つは2000年に開封され、大きな問題はないことが確認されたようだ。これは今後100年ごとに開封、点検される。もう一つは大阪万博開催5千年後の西暦6970年に開封することになっている。カプセルは高さ約1.3メートル。内容積50万立方センチ、重量約1.8トンの球形。空気に触れないように二重蓋構造で、材質は特殊なステンレス鋼。この概略は知っていたが、大阪城天守閣前に埋蔵してあることは初めて知った。
5千年後に開封するという構想は雄大だが、これを始めた松下電器はすでにパナソニックと名前を変えている。この会社自体がいつまで続くだろうか。また、人類が5千年後にいまと同じ人類だろうか。この埋蔵自体がその時の人類から忘れ去られているのではないか。人類が存続しているだろうか。いろいろなことが頭に浮かんでくる。原発の使用済み核燃料を処理したものを地下に埋蔵して管理するというのと共通する側面があるなとも思った。どこまで「人間」が責任をもてるのだろうか。