効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

円周率を5兆ケタまで計算

無限小数のπは中学校時代からいつも妙な感覚を与えてくれるものだった。循環小数ではなく、無限に違った数字が続く。何か神の意志がこもっている感じがする。この数字を何桁も計算するのが世界で競われている。一方、日本の小学校でπを3として計算させるという事実もある。自分が学んだ世界では、少なくとも3.14でなければならなかったのだが。
このπを長野在住の人が5兆桁まで自分のパソコンで計算したという。普通は特別のコンピュータ、スパコンで計算するのだが、普通のPCに工夫を加えて何日もかけて算出したという。その心意気に感動した。この酷暑に少しばかりの涼しさを与えてくれるものだ。この数値は、フランス技術者がパソコンで出した約2兆7千という桁数を大幅に更新するものだと報じられている。
自作パソコンに通常の数十台分となる32テラバイトのハードディスクを搭載。米国の大学院生アレクサンダー・J・イーさん(22)のプログラムを使った。メールを通じてテストを繰り返した後、5月4日に計算を開始。8月3日まで、検証を含め90日と約7時間かかった。この間に停電すれば全部パーになる。バックアップの無停電電源も用意していたようだ。パソコンが終日動くから、部屋の温度も上がる。温度が上がるとパソコンが誤動作する可能性もある。部品をむき出しにして扇風機で冷やし続けたそうだ。何のためにこんなことを。この人は自己満足ですという。しかし、記録達成のパソコンには150万円以上掛けたと言うから、単なる趣味の領域を超えている。
妹の亭主がコンピュータの専門家。コンピュータの一種であるサーバーの能力をチェックするために中古のサーバーを何台も自宅で稼働させて性能をチェックした。その電気代に妹が悲鳴をあげ、深夜電力料金が適用される深夜と早朝にテストしたそうだ。この長野の人も同じ苦労をしただろう。妹の亭主は仕事がらみだが、長野のこの方は面白いからというのが動機。このような人がいるから社会は発展するのだと思う。酷暑を乗り越える力を貰った。