効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米からパンを作る家電製品に人気

6月24日に、三洋電機が米とふくらし粉、水を入れれば、製粉してパンにまでしてくれるパン焼き器の発表をしたのを紹介した。これが大人気になっているようだ。
8月に入ってから日経新聞の片隅に小さく出ていた記事だが、「三洋電機20日、コメを入れるとパンが焼けるパン焼き器「GOPAN(ゴパン)」の発売を当初予定の10月8日から11月11日に延期すると発表した。家電量販店などから想定以上に注文が来たため、数量を確保できないと判断した。」
前の発表時には価格も商品名も出ていなかったのだが、ゴパンとは面白い命名だ。発音しやすいし、ご飯とパンを組み合わせたイメージも面白い。発売までに5000台の受注を見込んでいたが、7月の新製品発表後から大きな反響があり、注文は1万台に達する勢いで伸びているという。この結果、中国の生産委託先の生産能力を超える見通しとなった。流通量が少なく高価な米粉ではなく米粒をパン焼き器に入れるとパンが焼き上がる世界初のタイプで、小麦アレルギーを持つ人などから関心を集めているという。発売は遅れるが、2011年3月までに5万8000台としていた販売目標は据え置く。販売価格は約5万円。
製品のアイデアとして面白い。また、米だけが日本の食糧生産で過剰気味になっている。一般消費者もそれはよく知っているから、パンの味に一定の評価さえ出れば、この販売目標は上に改訂されるだろう。お米からのパンが普及すれば、小麦の輸入を抑えることになり、日本の食料安保にも良い結果をもたらす。この製品が外国でも人気となる可能性もある。三洋電機の定番商品として経営改善にも貢献するのではないか。中国で生産するから、アジア市場向けの商品開発も推進されるだろう。中国向けにはどのような商品名になるだろうか。