効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

拙速へのお詫び

8月21日に書いた内容が少なからず粗雑でした。コメントで気づかせていただいて有難く思っています。
原子力発電はCO2を出さないから、安全性が確保できるならいくら増設しても良いというのが果たしてそうかと最近考えていたことを書いたのですが、その疑問に的を当てすぎて、あたかも地球温暖化には大気中のCO2蓄積が関係していないかのような内容になっていました。地球大気中のCO2が増加して、地球を取り巻いている掛け布団の厚みが増したように、太陽から受けているエネルギーが反射して宇宙へ戻っていく量が減り、地球表面の温度が上がるという基本は認識しているのですが、それに触れずに地球内のエネルギーを外へ取り出すことが地表面の温度を上げるかのような書き方をしたのです。申し訳ない。
化石燃料にしろ原子燃料にしろ、高温を発生させて汽力発電やタービン発電となるのですが、かならず電力以外に廃熱が大量に出ます。この廃熱は大気中や川や海の水に捨てられますので、地表面に新たな熱エネルギーが加わることになります。これが太陽から地球に注がれるエネルギー量に比べて完全に無視できるほどであれば、蓄積されたとしても問題にはならないでしょう。しかし、今後人類が使用するエネルギー量が増えた分を、CO2が出ない原子力発電で賄うとしても、発電所周辺での大気や水の温度上昇が起きないでしょうか。もし起きれば、周辺との温度差によって気候変動が起きるのではないかと考えたのです。地球レベルで見ればごく小さな量であっても、地域レベルでは意外に大きいかもしれない。地下から、あるいは原子の中からエネルギーをどんどん取り出せば、余剰なエネルギーが地域に蓄積されてしまうのではないかということです。専門家から見れば笑い出すような発想かもしれませんが、CO2を出さなければ再生可能エネルギーと同じで地球表面のエネルギーバランスを崩すことはないとすることは少し危険ではないかと思い始めたのです。これが杞憂であれば良いのですが。