効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

鳥取往復

久しぶりに鳥取で開催されたミーティングに出席した。日帰り。特急スーパーはくとの予約をJRの鶴橋でしたら、今日は列車の到着が遅れるかもしれません、と言われた。現に山陽新幹線が大雨のために一部区間が運休していた。環状線に乗ろうとしたら、奈良の方からくる列車がやはり大雨のために25分遅れ。ミーティングの時間に間に合うか心配になっていた。幸い列車は順調に走って、鳥取へは2分遅れだけだったので、迷惑をかけずに済んだが、各地で列車のダイヤは乱れていたようだ。帰りには接続する列車の到着遅れのために、鳥取駅発車が5分ほど遅れた。これくらいは遅れには入らない感じだが、乗務員は何度もお詫びを繰り返して車内放送。鳥取から上郡までは単線だから、この5分遅れは対向する列車にも遅れがでる結果となるだろうと予想した。この遅れは最終大阪に着くまで回復できなかった。
裏日本と表日本をつなぐこの路線は電化されていない。この特急はディーゼルエンジン駆動。ずいぶん前にも書いた記憶があるが、これをディーゼル・ハイブリッド電動車に切り替えれば、エネルギー効率は上がるし、大気汚染度も大きく下がるだろう。ほぼ定速回転するエンジンで発電して蓄電池に貯め、その電気で電気モーターを駆動する。一定回転するディーゼルエンジンは効率が上がるし、大気汚染物質の排出は大きく減る。このようなハイブリッドシステムが開発されれば、途上国の鉄道に大きな需要が生まれるはずだ。ただ技術として飛躍的に高いものが要請されるわけではない。どこまで完成度の高い、そして信頼度があって、地域のニーズにあった車両を早く提供することができるかにかかっているだろう。そしていずれは現地生産することになるだろう。日本で製造して輸出するというビジネスモデルは今後継続するのが難しくなる。これは電車だけでなくほとんど全ての製造業にあてはまるものだと思う。その時に日本が頼ることのできる事業分野は何だろうか。よく環境技術、省エネルギー技術に日本は優れていると言われるが、ハイテクでコピーしにくいものはほとんどないのだから、日本が成長する力の源泉になるとは思えない。一体何が日本にあるだろうか。