効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

LED天の川

昨日の七夕の夜、大阪市中心部を流れる大川にLEDを組み込んだプラスティック球(直径約8.5センチ)を大量に流して、天の川を作りだした。流された小球の数は5万個。青色LEDが帯状に流れたのだろう。地元の天神橋筋商店連合会などの主催するものだそうだ。イベントは今年で2回目。これは定着するのではないか。流したプラスチック球はほぼ全て回収して再利用される。乾電池で光らせているが、これを蓄電池にする計画もあるとも報じられている。
記事で知る限りでは、LEDの光は点きっぱなしのようだ。群れで流れているから、てんでにオン・オフしたのでは、川の流れで隠れたのと同じように見えてしまって効果が薄いだろう。これを一つ一つの球に相互に通信できる機能を付けてやって、ちょうど蛍が一斉に光るような同調をさせることができれば面白いだろう。それも外部から光の量を制御するのではなく、球同士が交信して自律的に光の濃淡を作り出すようにする。全体が一斉に光るかと思うと、次の瞬間には帯状に流れる光になるということだ。
このような制御は自律分散制御と言われるが、スマートグリッドの制御は究極的にはこの方式にならざるを得ないだろうと考えている。太陽や風力による発電の出力変動を予測して制御することは難しい。しかし、通信速度が上がり、コンピュータの計算速度も上がっているから、双方向に情報データを交換しながら柔軟な制御をすることは可能になるはず。これを組み込んで、これまでの集中制御から抜け出さなければ、スマートグリッドは完成しないだろうと思う。