効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

家庭用蓄電池

毎日のように電気自動車や蓄電池のことが報じられている。その中で今日報じられた、大和ハウス工業が、家庭用リチウムイオン蓄電池付き住宅を11年春を目途に発売するというニュースには、驚かされた。商品化が意外に早いなということと、住宅設備として販売されると単体としての蓄電池価格が見えにくくなるので普及が早いかもしれないと思ったということだ。太陽電池付きの家、燃料電池付きの家など、ハウスメーカーはエネルギー効率の良い住宅を次々に打ち出している。新築住宅の設備として販売すると、既築にこのようなエネルギー機器を販売するのと異なって、全てが住宅価格として計算されるだろうし、買う方も住宅の価値として購入するから、踏ん切りがつきやすいだろう。
記事ではさらに、展示場では、太陽光による発電、LED(発光ダイオード)照明などによる節約、および蓄電池の運用を行う。住宅内のエネ使用状況を可視化、最適制御システムも導入。同システムにより太陽光発電からの電気を自家消費するモード、夜間に割安な電気を蓄電しておき日中に太陽光発電で得た電気は全量売電するモードなどを選択できる。とある。価格との兼ね合いもあるが、十分大きな容量の蓄電池を設置すると、夜間の安い電力で充電し、日中は完全に太陽電池と蓄電池だけで電気を賄うこともできるようになる。こうなると、住宅の直流化が現実のものとなってくる。今の段階では交流と直流を混用する方式が普及するようにいわれているが、直流の規格さえ定められれば、全部直流の方が良いはず。全部が蓄電池で賄えるとすれば、電池からの直流を交流に変換する損失が馬鹿にならないからだ。
一つの疑問は、全てリチウムイオン電池にするのが良いのかということだ。改良型の鉛蓄電池リチウムイオンキャパシターの組み合わせでも、家庭用としてであれば性能的には十分なはず。寿命と価格の面も検討できるように、いろいろな組み合わせも実証して欲しいなと思う。鉛蓄電池には先進性のイメージがないのかもしれないが。