効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

気になる環境汚染

夕刊に幾つか気になる環境汚染の記事が出ている。一つはメキシコ湾の原油流出に続いて、紅海で原油流出が起こったということ。もう一つは、北朝鮮国境近くで放射性物質が検出されたというものだ。
紅海の原油流出は、エジプト東部の紅海沿岸にある保養地ハルガダ周辺にここ数日、紅海上の石油掘削施設から流出した原油が漂着して、付近の貴重な生態系への影響が懸念されているというものだ。どの程度の量が流出しているのかは出ていない。しかし、このような掘削しているところからの原油流出はこれまでも常時あったのではないだろうか。掘削に成功した途端に原油はパイプを伝って流れ出る。おそらくその初期には海水中に流れ出るのは常識になっているのではないか。だから表沙汰にならない程度であれば、いずれは海の自浄作用で油成分は分解されて分からなくなってしまうのだと思う。今度の流出は何かの事故との関連は報じられていない。思った以上の圧力と量の原油がでてきたので制御できなかったに違いない。
メキシコ湾の流出はかなり管理されるようになったとはいえ、まだ流出が続いていて、周辺の環境と経済に瀕死と言っていいくらいの影響を与えている。BPが補償金の基金を設けたとはいえ、おそらくBPの屋台骨がおれてしまう可能性もあると思う。汚染は現時点だけのものではなく、健康被害として次世代にまで影響が続く可能性もある。
北朝鮮からの放射性物質の検出は、同国が核融合反応に成功したと5月12日に報じた直後に北朝鮮に近い韓国北東部で「キセノン」とよばれる放射性物質が通常の約8倍の濃度で検出されたというもの。小規模核実験を行った可能性がいわれているが、核実験に伴う地震などが検知されていないので、その原因について謎となっている。これも不気味な話しだ。これが長く続くようだと、韓国だけでなく日本にも流れてくる可能性を否定できない。北朝鮮の核保有問題がますますアジアの不安を高めることになる。このような同国の動きに中国がどのように動くかがこのところ分かりにくくなっている。放射能に汚染されるとその除去は極めて難しくなる。早く6カ国協議が再開されることを願うばかりだ。