効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気バス

各地で電気バスの導入実証試験が行われようとしている。その時に問題となるのは、充電をどのように行うかだろう。バスに積載できる蓄電池は大きくできるが、人間を満載して走ることを想定すれば、現在の電池技術からすれば2〜30分走れば電気がなくなってしまうはず。
小型の電気バスで、奈良で昨年テストされたものがまた奈良で実証試験されるようだ。このバスは無接触充電を利用する。長く停車するバス停にこの設備を設置して、バスがこの上に停まると充電用のコードを引っ張らずに狭い空間を通して高周波で充電するものだ。しかし、このような方式がバスのように大型のもので、一定の区間を走ることが想定される車両に必要なのだろうか。
昔、トロリーバスが大阪の中心部を走っていた。一本の電線の下を走っていて、車両からその電線にうまくかみ合い、かつバスが多少左右にずれても電線から外れないようになっていた。このような方式を使えないのだろうか。主要停留所に充電用の短い架線をバスの高さより少し上に張っておく。バスが停まったとき自動的にポールが伸びて架線に接触し、充電が終われば自動的に収納されるようなものの方が安上がりだし、損失も少ないと思うのだが。特に危険性もないだろう。新規性も必要だが、既存の技術の応用も工夫次第で有効ではないかと思う。非接触充電は自分が良く存じ上げている先生が実用化されたので、あまり批判はしたくないが、もっと簡単な方法も考えてもよいのではないだろうか。