効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ホンダのジェット機

ホンダは24日、開発中の小型航空機「ホンダジェット」の量産機の初飛行テストを、今年11月に米国で行う方針を明らかにした。顧客への引き渡しは2012年8月ごろから始める。航空機参入を発表した06年当初の予定より遅れたが、自社開発のエンジンと機体を組み合わせた世界でも珍しい新型機が年内に“離陸”する運びとなった。
このジェット機はだいぶ前にこの日記でも紹介したことがある。従来のジェット機のイメージでは想像できない、翼の上にジェットエンジンが搭載されている。航空機設計の常識では発想できないものだと紹介されていた。しかし、開発担当者のひらめきだろうか、この方式によって空気の流れが円滑になって燃費が10%も良くなったという。一般旅客機ではなく、6〜7人乗りで小型のいわばビジネスジェット機だから、販売についていまの航空機業界の不況とは直接関係はなかろう。世界経済は低迷しているが、個別に見ると好調な企業はあるからだろう、これまでに得た仮発注で取り消しになるケースはあまりでないだろうとホンダは考えているようだ。
ホンダにとって航空機への参入は、創業者・故本田宗一郎氏の“悲願”。価格は約390万ドル(約3億5000万円)。航空機としての認定を早くとって羽ばたいてほしいものだ。他の航空機メーカが真似のできない設計だから、これに惚れ込むユーザーも出てくるだろう。ホンダイズムを久しぶりに感じた。